このレビューはネタバレを含みます▼
1巻185p、2巻260p。不慮の事故で亡くした全聾の妻の妹が亡くなり、その子供の全聾の翔子を託された源太郎。自身も過去の出来事にまだ囚われているが小さな島の中で「島の外の人」に対する偏った考えやそれとは別に助け合う関係が自然の美しさと一緒に描かれており引き込まれる。ずっと母親とふたりで他者と接する機会もあまりなく暮らしていた翔子だけれど不器用な源太郎の愛情を受けながら甘えていく過程が可愛らしい。2巻では翔子の実父が登場するが、翔子が時々、夢に見てうなされる光景を実父も見ているというホラーのようなキーワードが気になる。まだまだストーリーの全貌には至っていない模様。次巻を読むのが楽しみ。