エースをねらえ!
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エースをねらえ!

山本鈴美香

不朽の名作

ネタバレ
2023年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 母が大好きでその勧めで読んでボロ泣きしました。テニスだけに限ったお話ではありません。人生観、死生観、全てが密に詰まった最高傑作作品です。こんなにも凄まじいメッセージ性を伴った作品が当時少女漫画として連載されていたという事実にただただ驚きます。
また読む時のタイミング、自分の年齢が移り変わっていくごとに受け取るメッセージが変わったりするのもとても魅力的です。その時々によって響く所が変わったりして、本当に奥深い作品です。
そしてとにかくひろみが可愛い…これは数々の男たちが虜になるのも頷ける…本当にキュートで守りたくなるヒロインです。そしてひろみをパートナーとして支える藤堂さん。どこにこんな最高の男性がいるんだ…こんな素敵な男の人を見せられちゃあ現実で恋愛できません…心の器がデカすぎる…包容力がありすぎる…ステージが違いすぎる…本当にひろみとの恋愛関係、恋愛描写が素敵の一言に尽きます。
あとはテニスをプレー中のポージングの美しさ。本当に絵が上手で素晴らしいです。テニスのこともこの作品を読めばその真髄まで感じることができる。
今となっては私にとっての人生の教科書のような存在です。辛い時にこの作品の言葉やキャラクターたちからめちゃくちゃ活力もらって生きていこうと思えたものです。松岡修造さんが現役時代、エースをねらえの全巻を遠征に必ず持っていっていた、というのは有名な話ですがそれが本当に頷ける。こんなにパワーがもらえる作品はなかなかありませんから。
昔の漫画だからと敬遠している人たちに是非読んで欲しいと心から勧めたくなる、これからも自分にとってずっと大切な作品です。
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