明治従属タングステン
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明治従属タングステン

たつもとみお

作者買い

ネタバレ
2023年11月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 日の当たらない場所でたつもと先生に出会ってから、作家の新刊通知でずっと追わせてもらっています。久しぶりに読み返して、やっぱり好きだと思わずレビューしてしまいました。主役の二人は言わずもがな、読み返して意外と中原さんが好きなことに気付きました!あの人は明治においても武士らしい人ですね。悪事は悪事として受け止め、国のために手を汚すことを厭わない。最後は奥方に刺されても当然と潔く受け止めたことに好感がもてます。その後、軍の関わる大事業の中心人物が、妻に殺されたというスキャンダルが表立っていないことで、一命は取り留めたのかもしれないですね。奥方を大事にして穏やかな老後を送ったあとは、笑って地獄へ落ちていくのだろうと思うと……滾ります!たつもと先生の作品はストーリー性があって凄く好きなので今後も楽しみです。
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