このレビューはネタバレを含みます▼
台詞の言葉にとても惹きつけられるものがあった。鬼の心とは。人の心とは。本当の鬼の心はどんなものか。人間の内に秘めた醜い感情こそ鬼ではないのかと。始まりから惹きつけられ、魅せられた。赤子から育て、そのうち愛が芽生えるのだけれど、この時点でもしかすると好き嫌い分かれるかも。私はそれでもこの物語ならいいと思った。言葉の通じない二人の間で、でも確かに何かは通じていて、離れていった意味も、人の一生が終えるのを待っていた意味も、アカにしかわからないけれど、その感情を思うと切ない。そして最後の演出も良かった。言葉が通じただけでもう既に喜びがあふれる。二人で気が遠くなる一生を送ってほしい。