愛情はテレパシーじゃ伝わらないよぉ。





2023年11月27日
単話が新作で出た時に1話のサンプルを読んで面白そう!と、即お気に入り登録☆ 凄く楽しみにしてその後は追いかけずコミックス版が出たらイッキ読みしようと思いずっと待っていました。コミュ症で口は災いの元的なポンコツドクターのクスッと笑えるお話かと思っていたので、読んでみて正直 アレ?という感じ。意外と真面目な内容だったのね。人の心が無く手術の腕以外は『ポンコツ』と呼ばれるDr.芥川はある事情で甥の剣人と2人暮らし。中2という難しい年頃のせいもあってか折り合いの悪さを感じるなか、塾の三者面談で剣人に思いもよらない進路を聞かされる。 剣人の決断はコミュニケーション不全によるもので、その元凶は芥川だと悟った塾講師の八木は『心のセミナー』なるものを提案し芥川に人の心を説いていく。2人の凝り固まっていた関係に八木が入る事で潤滑液が流れ込み 芥川は剣人の必要とするモノを、剣人は芥川の思いを知り、少しずつわだかまりが解けていき… そしてじわじわと惹かれ合う2人… ようやくエンジンがかかって来た~って所で終わってしまい本当に えー!って感じですよソノオ先生!!1巻はほんのりBL風味のヒューマンドラマの様なテイストでした。ハッと気付かされる台詞や感性は流石だなと思う反面、個人的には少々 面白味に欠ける会話劇の様な印象で、全体的にストーリー・線のタッチ・表情にも硬さを感じました。表情に関してはやたらと正面顔が多く鼻筋が無いか簡略化されていてのっぺりとした顔つき、芥川のパッツン前髪が眉を隠していて表情が読めない、話の内容的にも表情の変化や笑顔が少ないせいかと。線に関しては、ソノオ先生の線の繊細さ不安定さ(スミマセン…)は味があって色っぽかったりして好きなのですが、本作はちょっと違うなぁと思いました。ストーリーは次刊から雪崩のようにゴロゴロと展開していくとの事ですので、本作はその前振りだと思い今後に期待する事にします。芥川のポンコツさは本人の生まれ持っての性質なのか、育った環境の影響なのか、どんな人となりか掘り下げて欲しいですね。一応モテはするものの「私の事本当に好きなの?」「冷たい」「物足りない」等々の残念な言われようでフラれて去る者は追わず… な感じがする!今度は剣人が芥川と八木の仲を取り持ついい仕事をしてくれるのでは?と勝手な想像をしつつ、ソノオ節やモダモダ感、丁々発止の会話等でニマニマしたいな~と思いました😊

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あいか さん
(女性/30代) 総レビュー数:705件