進撃の巨人
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進撃の巨人

諫山創

アニメ完結祝いにレビューしてみました

ネタバレ
2023年11月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 社会思想、政治、戦争、差別……多くの題材が31冊に集約された思想書のようだが、多くの登場人物の心情もリアルに描かれている。戦争の火種、戦争は終わる事が無く、戦いは続くという残酷な世界がとても分かり易くか書かれていた。何度も読み返す度に新たな発見があり、意味合いも違って捉えられ、考察する楽しさも増していく。展開も早く、マーレ編からは度肝を抜かれた。
前半は少年漫画的要素が大きく、特にエルヴィン団長は面白かった。戦術や策略、絶体絶命からの逆転劇、リーダーとしての確固たる責任や覚悟、しかしそれを突き動かしていたものは私欲の為。その欲や信念に囚われた者こそが革命を起こせるのでしょう。夢半ばでリヴァイに託し突撃するシーンは胸熱でした!
後半は、もう2度目となると、読むのが辛くなります。戦士達の想いは、国の思想を植え付けられた可哀想な人々の気持ちが痛い程伝わってくる。グリシャやジーク、ライナー、ファルコ、ガビと世代を通して。
いつも正しい選択をするアルミンが最後の最後でエレンの行いを肯定する場面に凄く違和感を感じたが、それこそ諫山先生の思惑なのでは。
そして私は出会ってしまったのです。人類最強の萌えキャラに!登場シーンから最後まで全てが愛おしいリヴァイ兵長!身長が可愛すぎる!潔癖なのも愛おしい!実はお喋りで、モテた事がある、ちびっ子ギャング!!強くて、優しくて……そして兎に角可愛すぎる!終盤のネタキャラ具合も最強に可愛いのです。仲間の死を無駄にしない、巨人のいない世界を見届ける使命の為、むしろ主人公なのでは!?ジークを倒し、終戦を見届け、死んで逝った仲間に向け流した涙は感動でした。
真面目な場面にシュールなギャグ、最後の予告も毎回楽しみでした。サウナはあまり行かないけど、ととのえば諫山先生の思考に近づけるでしょうか。
そして、後半の本格的厨二ダークヒーローエレンの服装と髪型も好みです。ハーフアップ。
生涯大好きな作品、名作です。諫山先生ありがとうございました!必ず大分に進撃します。
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