調教は媚酒の香り
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調教は媚酒の香り

砂床あい/小山田あみ

SMはよく分からない

ネタバレ
2023年11月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ でも判らない世界だから好きです。この受けは施設育ち、アスピーで周りに馴染めなくて愛を知らないで大きくなった青年。そんな彼は施設を出て生きていく為に出来る事をしていて、自分が同性愛者でMだと知る訳ですが、これは生まれ付きでは無く環境がそうさせたかな。売り専からご主人様に身請けされ、“調教”されるけど、それは愛のあるものでは無くただの性奴扱い。それでも愛情とは何かも知らないで育った青年には“愛”であり、その後の本当の愛、彼自身の価値を認めてくれ、強く惹きつけられる相手を受け入れられる土壌を作ったのかと考えると、クズだけれどほんの少しだけいい事をした人なのかも。とても初心で純粋な感じの受けですが、あの過去ではそんなキャラに無理があると思います。お金持ちさんが出て来て皆んなお城みたいな家に住んでいて執事に使用人とか何処の国のいつの時代かしら?(笑)人間花瓶とか人間家具とか趣味が悪い、この辺りは本当に理解出来ないです。2巻では真のSM関係とは、みたいな話しが出て来るけど、性癖に崇高ってあるのかしら?Mとして貸し出されるけど、仮のご主人様は一切挿入無し、指も玩具も挿れ無いって実にBL的でした(笑)1巻は2人が出会い、お互いを知り、近付いて行く様子が書かれていて良かったけど、2巻はその後のさらなる信愛関係の深まりがあまり感じられず、ただの別のエピソードで終わってしまったように思います。
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