愛こそすべて
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愛こそすべて

木下けい子

薔薇から始まるほのぼのバラ色の恋

ネタバレ
2023年12月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 花屋でバイトする須藤律ちゃんは、花なんて買ったことも無さそうなメガネのおっさんに、真っ赤な薔薇の花束を作ります。おっさんのちょっと緊張した様子に律ちゃんは「恋人にあげるのかな?上手くいくといいな」と思います。店を閉めた帰り道で、律ちゃんはさっきのおっさんが花束とビールの空き缶と一緒に転がっているのに行き合わせます。思わず慰める律ちゃんにおっさんは、仕事しか能がなくて色々とパッとしない37歳の自分に次は無いのだと言って潰れてしまうのでした。仕方なく律ちゃんはおっさんを連れて帰ります。翌朝目覚めたおっさんに律ちゃんは、もっと自分に自信を持ちなよと言って仕事に行ってしまいます。そして実は優秀な中小企業の社長である片桐さんは、律ちゃんに恋してしまうのでした。あまり良い恋をしてこなかった律ちゃんに、男の子を初めて好きになった片桐さんが真摯に紳士に、どこまでも熱くアプローチします。崖っぷちの片桐さんは、伝えなくて後悔するより下手でも精一杯伝えたいと全身全霊で律ちゃんに想いの丈を伝えてきます。優しい大人な片桐さんが、どこまでもポジティブに一回り下の律ちゃんを温かく包み込みます。
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