がんばれ農強聖女
」のレビュー

がんばれ農強聖女

佐々木鏡石/匈歌ハトリ

キャラクターの魅力が薄いかな

ネタバレ
2023年12月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 話の大筋は良いと思うんですが、なんかキャラクターの言動がちぐはぐしてたり、一方はいテンプレって感じのうっすい印象の人ばっかりで…うーん、自分は2巻途中あたりから楽しめなくなりました。

特にヒロインとヒーローが上記の状態だからいまいち感情移入できない。
ヒロインはなんか所々なろう小説の典型的男主人公を性別と言葉遣いだけ女にしました、みたいな印象を受けますし、ヒーローもテンプレ的な普段は温厚だけど怒ると怖い系優等生って感じで、2人とも嫌な奴とかじゃないけどキャラが浅く薄っぺらく感じました。

そういう意味では王子とヒロインの妹の方がよっぽどキャラクターを掘り下げて書かれてます。
ただ、その書かれ方から3巻のあたりで既に「ああ、こいつら断罪もザマァもないな、何やかんやでヒロインと和解して仲間みたいになるな」って察せてしまって、それも作品を楽しめなくなった一因なんですがね。ザマァ大好き人間としては。
これに関しては1〜2巻の描写の感じでは聖女の役割を軽視したこいつらが暴徒と化した農民に襲撃されるか、革命でも起きて断頭台コースあるんじゃないかって思ってたので余計に肩透かしを食らいました。
まあまだわからないですけど、そういう事態になってもヒロインたちがお人好し精神で助けちゃうんだろうなぁ。

続巻を買うかどうかは今後の妹たちの書かれ方次第ですね…。
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