このレビューはネタバレを含みます▼
政財界で続く不審死の調査として、カルト教団の疑惑のある村に調査に訪れた双子の兄弟、警察官の紀人&民俗学者の慎仁。古い因習の残る村の地主・慶臣と、存在を隠されている双子の弟・三輪を巡るミステリーBL、上下巻。村を捜査する紀人×それを躱す慶臣を軸に、慎仁と三輪の交流、家政婦の里江、村人達との探り合いのような展開が面白くて読み応えありました。ネタバレはなしで読むのをおすすめ。三輪のことが気になるしあまりに切ないけど、流れとしては不自然ではないし、希望がないわけではないので私はそこまでモヤらなかったです。まあスピンや続編は難しそうなので、1ページでもいいから安心させて欲しかったかも。それより慎仁の民俗学者という設定をもっと活かして欲しかったし、紀人と親の確執もちゃんと見たかったけど、上下巻でまとめるなら仕方ない。なにより紀人がイケメンすぎて、1コマ1コマ見入るほど好きだったので星5つ。双子同士のキャラ付けもよかった。