このレビューはネタバレを含みます▼
世間一般的に見ても、W不倫でしょうね。
ただ、お互いの夫婦は政略結婚、結婚してから愛情が生まれるかどうかは別物。
それは余命少ないと知る幼い子どもが一番冷静に見ていれたのがこの作品の最大のポイント。
父にヒロインを会わせたのは幼い息子。
母に父とは離婚しないのか、離婚した方がママとパパが幸せになれる、ママだけを大事にしてくれる人が現れる、そう言い残して旅立った幼い息子。
ラストはお互い離婚が成立してヒロインと籍を入れるが、それぞれの元配偶者が偶然か必然かそうなるとは……ちょっぴりうまく行き過ぎだけど、それもあり得るかな?
とにかく、この作品で一番皆の幸せを思っていたのは亡くなってからもヒロインを助けた幼い息子。
彼が自分の残された時間を知ってからも一番冷静で父、母、そしてヒロインに気くばりのできる素晴らしい心の持ち主でした。