このレビューはネタバレを含みます▼
三好くんのスピンオフ嬉しすぎます。
梧桐さんだからこそこんな三好くんもあんな三好くんも見られるんですね…となり…読み返しまくっています。そして『息でき』を読み返してこちらに帰ってくるというのの繰り返しです。
これからの2人を追いたすぎて好きすぎて続編出るかな…というワクワクを抱えて楽しく息をしています。
(追記)
どうして読み返してしまうのか分かってきた
三好くんは欲を満たす相手には困らないし、恋人という関係を遠くに置きつつも、どこかで誰かに気づいてほしい何かがあったんだろうな
それを梧桐さんに暴かれていくのは心が揺れるし辛かっただろうけど、潤くんとのこともサックスとの時間も自分の気持ちも、本当は誰かに見つけてほしくて叫んでた気がして。やっと今その強引な存在に背中を預けられそうなんじゃないかな
梧桐さんの行動は0か100、もしくはそれを超えているかもしれないけれどそれが実は心地いいのかもと思ったり。
読み返すうちに、あれ?三好くん、じわじわ無意識に梧桐さんに甘えられてるのかなって思えてより関係性が可愛く見えた
梧桐さんも三好くんのそういう不器用な部分を愛してあげられているからこそ、音の微妙な変化に気付くし、きっと刺さっちゃうような言葉だったり彼が素直に感情を吐き出せる行動を選択してあげられるんだろうな
初めて読んだ時はこの2人の関係性がどう動いていくのか未知数に近いワクワクを感じていたけれど、『息でき』の三好くんと、今回の三好くんを見返していると心の奥底にある寂しさを、自分でも気付けていない誰かに暴いて欲しかった部分を梧桐さんが触れて溶かしているんじゃないかと思って
『恋できないのはきみのせい』を理解しようと愛してそばにいてくれる存在はすごく救いになるんじゃないかって
サックスとの楽しかった時間が今に響いているように、梧桐さんの言葉や行動が三好くんのこれからに響いてもっともっと音を輝かせていくんじゃないかなって感じました
だから読んでいてとっても心地がいいというか、何度も味わいたくなるんだ
この2人の空間が埋まっていく様子
自分の中で悲鳴をあげているその声を拾ってくれる存在と出会えて、奥底で固まっている本当は脆い氷のようなそれをどうにかしたいという愛が溶かしていく
愛って素敵だー
長いけどやっと言葉にできました。最高な一冊です。何度でも読みます。