夏の塩
」のレビュー

夏の塩

榎田尤利/茶屋町勝呂

持つべきものは友

2024年1月1日
あまりにも悲しい事ばかりの人生で、その辛さを淡々と生きる事で対応してきた主人公です。でも彼の友人達を見ると彼が決して自身のことを考えていない訳ではないのが判ります。意識的にではないにせよ彼の選んだその人達は彼の人生を豊かにし彼を助けていますから。色々な事が彼の生活の中で起こり過ぎるくらいに起こります。友人達にもそれぞれストーリーがあります。でもお話しが各章で短編のようになっていて、次々に持ち上がる事柄にもあまり違和感を感じることなく読むことが出来ました。
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