悪役令嬢に転生失敗して勝ちヒロインになってしまいました
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悪役令嬢に転生失敗して勝ちヒロインになってしまいました

御守リツヒロ/柚原テイル

追記ー!激熱です!愛の力炸裂!

ネタバレ
2024年1月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 悪役令嬢が激推しのリサは、ヒロインに転生して一瞬落ち込むものの、元々ゲームの攻略対象では無いが、大好きだったキャラで、何やらワケありの悪役令嬢の兄・ヒースクリフに会えた事で、彼を攻略したい!という一念で、頑張る!そりゃもう健気に頑張る!ヒースクリフは、魔法が使えないというので、公爵家のアウトロー的な扱いだったが、実は、妹想いの優しい兄。妹の幸せだけを願うあまり、ヒロインのリサですら利用しようとする。利用されていてもいい、愛するヒースクリフと愛すべき悪役令嬢・アンナマリーの為ならば!と奮起するリサの大活躍!の4巻は胸熱です!リサの真摯な想いは、遂にヒースクリフにも届く!ややツンデレのアンナマリーの為に、王太子との恋のキューピッドを演じてアンナマリーの断罪をサラリと回避したり。攻略対象の好感度は、戦いの為に上げつつも、嫌味無いヒロインっぷりも清々しい。次巻はいよいよ魔王と対決するのかな。胸のすくような解決編とラブラブっぷりを期待して次巻を待ちます!【追記】んぁああああ!良かったー!良かったねぇえええ!の最終巻!こんな胸のすく様な「友情エンド」がかつてあったでしょうか!リサとアンナマリーを取り巻く攻略対象者とその恋人達は、卒業式の日、魔王復活に合わせて作戦を練り、その親達すら巻き込んで、見事に魔王を再び封印する。永遠に。「エターナルロック」するのだ。友情エンド、というのがいい!とても良い!もちろん、一度はアンナマリーや、その恋人であるステファン王子に憑依する魔王も、いわゆる強い「愛の力」で撥ね退ける!というお決まりのシーンも用意されていて。そこも胸熱。卒業を間近に控えた彼等がヴァカンスを楽しむという挿話が冒頭に差し込まれているが、後半の台詞の無いシーンを振り返れば解る。彼等はたた楽しんでいたのでは無い。此処で来るべき魔王復活に備えて、作戦を練り、練習をしていたのだと。それが後の一糸乱れぬ戦闘の連携に繋がって行く、という演出もニクい!ニク過ぎるよ!何気に手に取ったこの作品にこんなに心揺さぶられるとは思わなかったよ!ありがとう!リサ、ヒース!アンナマリー!ステファン!皆んな幸せになって良かった!おめでとう!
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