亡国の姫は皇弟の深愛に溶かされる
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亡国の姫は皇弟の深愛に溶かされる

西條六花/赤羽チカ

亡国の姫

ネタバレ
2024年1月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 滅ぼされた国の姫が、侵略してきた国の皇帝の後宮に。運良くお手つきになることもなく、皇帝に見向きもされないので使える予算は少ないのですが、心穏やかに過ごしています。そんな時に出会った皇弟殿下。強くて穏やかで誠実。ヒロインには最高の夫ですが、皇弟殿下の元婚約者(現皇帝の一の寵姫)の女性にとっては酷い人です。確かに皇帝から側妃にと望まれたら誰も逆らえませんが、今までずっと優しかった婚約者があっさりと自分を皇帝陛下に譲り渡すなんて、しかも自分は愛していたのに相手はただの政略結婚として誠実に対応してくれていただけとか…。なのに忘れられないその人が、数年後には自分と同じ側妃で、自分とは違い皇帝陛下に伽すらさせられていない下位の女を妻に望むなんて…そりゃ嫌がらせしたくもなります。話はとても好きですが、そこだけはどうしてもつらい。
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