このレビューはネタバレを含みます▼
前作とはまた違ったカップリングで、こちらも応援したくなる2人でした。
【仕事のために爵位を買ったライカンのカイザーは、あるパーティーをきっかけに領地内に住み着く人間を探しに行く。そこにいたのは人間社会で貴族だったノエル。そして彼を見せかけのパートナーとして雇うことになりー】
前作と同シリーズということで、世界観は同じく、ライカン社会と人間社会に分かれています。それぞれの社会で貴族だった2人というわけですね。ちょっとこの2つの社会が交わってるのか交わってないのかよく分からない設定で、今回も少し不思議に思いました。
ともあれ、元貴族のノエルと、貴族を嫌いながらも爵位を買ったカイザー。人間とライカン。それぞれの立場で想いがぶつかります。
1巻ではそんな2人が仕事を通して協力しあったり、他のライカンに刺激されたりしながら距離を縮め、最後には伴侶として一緒にいることを決めるまでが描かれています。
2巻ではさらに、カイザーの祖父の思惑、取引相手のライカンの侮辱、別の貴族からのちょっかいを経て、2人が伴侶として仲を深めていく様子が描かれています。
この世界ではライカンと人間が交わることがほぼなく、それぞれに誤解や先入観があって、畏怖したり軽蔑したりと隔たりがあるのですが、そんな関係を乗り越えてパワーカップルへと成長していく姿が感動ものです!2巻描き下ろしでは、シャルロッテ他、たくさんの腐女子の視線が生暖かい気持ちにさせてくれました(笑)こんな存在があれば、これからきっとライカンと人間の距離もグイグイ近付くことでしょう。しかしライカンの出生率に影響があるかもしれない…(笑)
絵が美しいので、きらびやかな貴族世界を堪能できます。ノエルの美しさはもちろん、カイザーの渋さがかなりかっこいい!獣型もモフモフで毛並みが良さそうです。ときどきノエルにブラッシングされててほしいな。
てか、ライカンの生命力の強さと不思議なパワーでオス同士でも子作りできるようにならないかしら。そうすれば万事解決なのに!オメガバース持ってきてほしい~(笑)