仁と任
」のレビュー

仁と任

檜原まり子/月夜堂/桜遼

余韻まで愉しむ

ネタバレ
2024年1月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2作品、どちらも医者(仁)×ヤクザ(任)CP。暴力や痛い展開はなく、どちらかと言うと仄暗く切ないお話です。
「分断」が特に好きで再読率高め。と言うのも母がまだ小学生だった頃のクラスメイトに北の方がいたらしく、ここに出てくるヤクザのバックグラウンドと似ているせいかフィクションとは思えなくて。だからこそ胸を打たれ、その友も一体どんな心境だっただろうと読むたびに考えてしまいます。
「カラザ」は登場人物が多いため最初は分かりにくいのですが興味深いお話でした。
2作品とも主人公が本音と建前、表と裏の顔を使い分けている姿が印象的。ハッピーエンドとは言えないかもしれませんが余韻まで愉しめる終わり方で私は好きでした。(ヨミホ対象)
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