このレビューはネタバレを含みます▼
イオリの包容力がすごい。素のミサキを好きで、しかもミサキの甘くて「苦しい」香りに惹かれたということは、それはまさに「陣を忘れられないミサキをまるごと受け入れての」好きということなんですよね。イオリの看病に来たミサキが見上げた先に、満月とイオリですよ。あのシーンは、陣を思いながらワンナイトを繰り返して、夜を彷徨っていたミサキを、否定せずに優しく包む光であることの描写なわけですよ。しかもあの笑顔。彷徨う夜から抜け出せそうな描写挟んでおきながらの1巻最後の陣の登場。しかも、思い出の居酒屋。思い出の席。そして煙草。気になりすぎるでしょ、ストーリー構成うますぎ。