ギョウケン
」のレビュー

ギョウケン

桂馬びんぞこ

聱「きかない」犬

ネタバレ
2024年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 美形でない(すみません)、細目、三白眼、薄眉とアケビさんが好みドストライク過ぎていそいそと購入。情が薄いわけではなさそうだけど、淡々としている。自身の心を守るために感情が分離してるのだろう。(生い立ちから推測。)
ヨイチは、思考回路がショートしてるので、自分のせいでアケビさんが窮地に陥ったことは根本のところで理解できないだろうし、なんならアケビさんと2人っきりの世界を喜んで良いことしたと思ってそう。けど、そこがヨイチの可愛いところだから仕方ない。
読後他の方のレビューを見て解釈一致で一層お話について考えたくなった。
自分も2人は所謂、バッドエンド、更なる地獄へ向かっているのだとは思う。ただ、その地獄が2人にとって居心地が悪いものかどうかは分からない。し、もしかするとそこまで悪くならないかもしれない。
アケビさんはサイコヤクザの奴隷になってしまうんだろうけど、サイコヤクザがマヒル君に執着してる限りそこまで酷いことにはならないと希望観測。そもそもサイコヤクザは敵が多そうだから、その内討たれそう。(なんなら白夜会に内緒で取引しようとしてたのバレたらヤバいのはサイコヤクザの方では?)そこら辺のいざこざの中で、女オーナーさん(&中国マフィア)が上手いこと良いとこ取りして、その手伝いをアケビさんとヨイチがして、その見返りに2人は「死んだことに」してもらって、どこか遠くでのんびりセカンドライフを満喫する気がする超観測(希望盛り盛り)。
お互い共依存でも、そもそも2人にはきっと依存できる相手がいなかっただろうから、依存できる相手が見つかって本当に良かった。2人でいるなら、2人にとっては天国でも地獄でも差して変わらなそうだ。
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