紙の舟で眠る【単行本版】
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紙の舟で眠る【単行本版】

八田てき

世界観が合えばとてもハマれる

ネタバレ
2024年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 戦後間もない時代、幼い頃電車事故に合い生き残った2人が織りなすお話。映画の脚本家に成長したが脚本のモデルが次々に不幸にあい、筆を折ってしまった憬は自暴自棄になっているところ、写真家の卵の燿一に介抱され心を通わせていく。2人の時間を過ごすうちに憬は燿一をモデルに書きたい衝動に駆られるようになり…という展開。戦後やその頃の日活映画のような雰囲気なのでちょい難しく感じるところもあるけれど、悲運な2人が苦しみながら藻掻いている様子ととても合っていて世界観に惹き込まれたら上下巻あっという間だし、種明かしがわかってから改めて読むとわかりにくかったところもクリアになって何度も楽しめました。最終話が全部描き下ろしになっていて、このラストまで読まないと全てがクリアにならないので是非とも連載読んでた人は単行本も読んで頂きたい!■追記■レビュー掲載直後はカバー下ないとか書いていたのですが、他のレビュー主様の言う通り、カバー下あります。何を見てたんだ、私は。以前ここを見て誤解してしまった方、申し訳ありませんでした。
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