このレビューはネタバレを含みます▼
2巻まで読んでます。
暗殺一族の娘、鷹十里と、その子に拾われたことをきっかけに鷹十里を慕う雷火。
口ではヒロインと結ばれなくてもいいといっている雷火ですが、
仕事先の人間に恋する女の子らしい表情を見せるヒロインの姿をみて、嫉妬し、その人物を自分の手で殺したいと思うほど、行動には出ませんが心は暴走気味な様子。
一方の鷹十里は、兄に認められたい思いから仕事に徹し、雷火にはいつか暗殺から手を引いてもらいたいと思っていますが、
暗殺一族であることも含め、それは簡単ではありません。
仕事以外のところで姫様にアピールを頑張る雷火に対し、鷹十里はたんたんとした反応を返しますが、表情は見せずも、積もる想いがある様子。
電子版限定のおまけマンガ「雷火のドリームシアター」は、
雷火が頭の中で繰り広げる、おとぎ話をベースにした二人のお話で、彼の「こうだったらいいな」が見れて、それがなんとも可愛らしい。
二人の関係のじれったさと、雷火の執着心ゆえの不安定な心の動きを、楽しめる作品です。
和もの、執着気味な男の子の想像力と行動力を見るのが好きな人にオススメです。