地味で目立つのが嫌いな薬草姫は超絶美形の国王陛下に愛でられまくって後宮脱出できません
」のレビュー

地味で目立つのが嫌いな薬草姫は超絶美形の国王陛下に愛でられまくって後宮脱出できません

山野辺りり/旭炬

読後感、悪くはないが心に残るモノもない

ネタバレ
2024年1月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 旭炬さん目当てで、思わず購入してしまいました。お話は平凡です。世界各国の数百人の美女が居た後宮という設定が出てきただけでも、ふわっとしたゆるい世界観を感じます。物語序盤早々に、引きこもりモグラの筈のヒロインが、何故か饒舌に王とコミュニケーションとり溺愛を獲得してしまった時点で「めでたしめでたし」で終わっても良かったくらいに呆気ないハッピー進行です。以降、二人の関係を脅かす敵らしい敵も危険も不在、タイトルにある「薬草姫」は……一応は活用される場があるにはあるというくらいの微々たるもの。とんとん拍子で終わってしまい、も、盛り上がらない……。個人的にヒロインは婚姻後でも祖国来訪するなり、結婚式は各国からの来賓の祝福と共に、離れ離れになっていた国王夫妻と兄弟と再会する感動シーンの演出なり、祖国に触れる場面があっても良かったのでは?と序盤を読まされた読者として、盛大に肩透かしを食らってしまいました。彼女の「帰りたい」は、薄っぺらいものだなあと思います。まあ、主人公達が不幸や困難に陥って苦労する話は一切読みたくない!!という読者向けのお話かなと思います。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!