このレビューはネタバレを含みます▼
●映画化関連のニュースを見て、そういえば以前購入したな…と思い出し、ようやく拝読。BL読みとしては思いっきりそちらに振ってもらっても良かったなとは思いますが、「青年マンガ」ジャンルなのでそこはあまり気にせず読みました。
●「抱腹モノ」というレビューが見受けられましたが、私にはそうではなかったです。どちらかというと「ニヤッ」「クスッ」という感じかな。立読みの空気感がそのまんま続いていきますので、突然爆笑するようなシーンは出てきません。(私見です)
●初出が同人誌とのことで、妙に納得しました。聡実の揺れる感情や狂児との関係性にぐっとフォーカスしていて、その他はわりとうやむやです。特に合唱祭に出なかったことの余波。聡実を尊敬していた後輩の和田とか、お守りまで買って「見に行くよ」と言ってくれてたお母さんとか…どうなったんだ。映画では、このへんフォローしてもらえるのでしょうか。
●狂児が聡実のために輩を強打して、返り血から守るスローモーションのような3コマはとても印象的で好きでした。あと、3年ぶりのカラオケ店で見つかった名刺、空港で再会、その時の会話、組長に彫られた刺青…好きなんは「聡実の名前」ちゃうやろ!「聡実」やろ?!
●ゆるやかでハートフルなお話でした。でも続編があるとしたら、BLに振り切ってほしいです…