このレビューはネタバレを含みます▼
島育ちの寛也と拓斗。島に受け入れらせず高校卒業後に東京に出て、今はイベント企画会社を友達と運営する寛也。島に残った拓斗は観光協会で働き、島の将来を憂え、寛也のイベント企画会社に依頼することで再会した2人。単なる同級生のBLにとどまらず、島の閉鎖的な人々、衰退していく島の寂しさ、盛り上げようとする企画、心ない書き込みで荒れる地元、島民の心が一つになって迎えたイベントでのハプニング。ぐんぐん引き込まれるストーリーで、どれも良く練られていました。特に最終日の花火に向かう状況がすばらしかった。こんな企画なら、参加してみたいです。2人の関係はじれったくてやきもきしますが、理解がある世界になりつつあるけれど、まだこれが実世界では普通なのかもと思います。