このレビューはネタバレを含みます▼
タイトルを見て先ず思うのは、ヘルマンヘッセの車輪の下をオマージュした作品なのかな?でしたが…、読み手側が考察をして結び付けるのか、ちょっと分からなかった。
篠田(Sの王様)により、自分でも気付けなかった性癖(M)を知る主人公の友。飼い犬となり、自分でモヤモヤ抱えていた言葉にする事の出来ない思いの捌け口を見つけ、まー、幸せなのねと感じました。が、篠田の人間性が見えてこない。宗教の様にまでなっている絶対的な王様と口で説明されるだけでは説得力が無い。単純に、加虐込みのSMを期待した私に合わなかっただけかもです。