ちりぢりゆくの[コミックス版]
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ちりぢりゆくの[コミックス版]

まゆハル

絵は良い、物語はこれから

ネタバレ
2024年1月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 宇宙人ハーフの美人受(推定)と、クラス委員を務める真面目ガチムチ攻(推定)の少女漫画寄りのラブコメBL。1巻、2巻ともに138ページ。
絵柄がイマドキで、設定にも目新しさがあり、新鮮な気持ちで読んだ。
うーん。ストーリーが浅い。どこかで読んだような展開が続き、きっとこのまま想定内の波乱が起こり、想定内の結末で結ばれるんだろうなと思う。人物の掘り下げも浅い。攻めは包容力抜群だが、美しさに跪いただけで、一目惚れだけだと弱い。受けは貞操観念緩めで宇宙人というインパクトはあるものの、人間的な魅力を感じない。見た目の女子っぽさも気になる。

そもそも、散るのなんで?完全体になったら散らないの?不完全体が散るのは、生存本能とか、生殖機能とは、関係ないの?とか、目新しさだけではなく、説得力ある設定と解説も欲しい。

会話に彼らの人となりを垣間見せる巧さが欲しいが、どこかで読んだ誰かのセリフをなぞるような物足りなさを感じてしまう。
総合的には、高い買い物だった。となる。評価厳しめですみません。ストーリーが物足りなすぎました。雰囲気BLの域を抜けて欲しい。
絵は良いので、突き詰めて欲しいと思う。攻めの体だけは星5。高校生らしくはないけど。
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