このレビューはネタバレを含みます▼
初めての作家さん、エール込みの☆5です。表題作とスピンオフの2本立て。スピンオフの方が好きです。
優しい人ではあるけれど、来るもの望まれること拒まずのゆるい善人大学生の佐山は、隣人の歌声に悩まされてます。意を決して苦情入れた相手は、元バンドマン、現在無職の訳アリ真辺。なんでだか仲良くなり、佐山は誘われて初めての男を体験。若い佐山が、雰囲気があるキチンとしてない年上の真辺に、吸引されてしまったのはなんか分かります。でも、佐山、う〜ん。モラトリアム期なのか、元バンドマンだけど特に歌に未練はなく、就職も焦っていない。気持ちにのしかかってるのは、元バンドのギターで好きだった相手の岬。世話好きでよく笑う佐山を好きになって、お付き合い始めてからも、まだ気持ち残ってんの?って思ってしまう微妙な感じがあって。なので、こちらのCPより、岬のスピンオフ、パパラッチ谷野×岬の方が好きでした。岬の相手、夢を諦めてパパラッチしてる谷野は、クォーターかな?ガタイも良いイケメンで、実はハイスペっぽい。岬もスピン元では、元気でちょっと変わった当て馬(とも言えない)でしたが、スピンオフでは良い味出してました。音楽に真剣で、芸能人で、恋愛童貞で。警戒心があるのか無いのか、芸能人らしくもあり、一般人っぽさもある。受けとしては、岬の方が断然可愛いかった。実は年下攻めの愛が重くなりそうな、馬鹿ップル誕生、良かったです。
どちらも描き下ろしが◎