スモークブルーの雨のち晴れ
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スモークブルーの雨のち晴れ

波真田かもめ

この関係に名前はあるのかなぁ‥?

ネタバレ
2024年1月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 4巻まで読みました。ホントに素敵な話です。
元同僚の久慈と吾妻の関係。セック✳︎スはする。キスもする。お互いをとても大切に思っている。これまでの各々の人生を尊重している。でも恋人ではない2人。ゲイであるが故の悩み、ゲイでなくても経験するであろう人生の分岐点とそれに伴う悩みをそれぞれ共有し、慰め、労わりあう2人の姿に安心したり涙したり。4巻で吾妻がお世話になった先輩が亡くなります。その時の吾妻の大人ゆえの静かなやり場のない焦りと悲しみ、辛い気持ち。大人になったからこそうまく吐き出せない辛い気持ちを久慈が優しく受け止めて吐き出させてくれます。ここ、泣きました。その後、久慈の友人の家に赤ちゃんが誕生したりと、生と死が交わる時が訪れます。そんな時、吾妻が久慈に言った言葉がなんだかとても心に残りました。「俺は、久慈とずっと一緒にいたいと思ってるよ。これは告白じゃない。報告だから」なんとも、2人の関係を象徴する言葉な気がします。名前があるならなんと言うのだろう、この2人の関係。とても居心地の良い、気安くて愛しくて大切な2人。この後どうなるんだろ。この空気感で続いて欲しい。悪い人1人もでてきません。めんどくせぇ人は何人かでてくるけど笑。オススメ致します。
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