黒猫ニャンゴの冒険
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黒猫ニャンゴの冒険

佐藤夕子/篠浦知螺/四志丸

堅実な工夫を楽しむ

ネタバレ
2024年1月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「獣人」が住む異世界への転生ものです。
そこは狐や熊やユキヒョウなど雑多な種族が居て見た目はほぼ人。プラス耳と尻尾って程度なんですけど…何故か猫だけが顔面もフルで猫。他種族に比べ身体が小さく能力も劣るという設定です。
加えて1人1属性だけ魔法が使える中で、最もスカな「空」という属性を引くニャンゴ。力も魔法も最底辺で理不尽な差別を受ける彼が、自らの知恵と工夫で実力をつけ周囲に認められていくストーリー。
空魔法とはどういう物かが面白かった。ニャンゴは空気を圧縮して見えない物質を作り出したり、シンプルに浮いたり出来るんですけど、試行錯誤していく過程が堅実で少しずつ確実に成果を得る点が高評価。能力の使い方がまた面白かったです。
一方である時点から急にチート剥き出しになってきちゃって、そこまではちょっと…と萎え入りました。もはや創造の能力?2巻途中から何でも有りになってきた。
今後の方向性を様子見します。
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