しっとり





2024年1月19日
小説家を目指す匡平と、有名な小説家の寒原の話。題名に惹かれて買ってみました。匡平と寒原の小さい頃からの孤独な魂が惹かれ合う様子は素敵だし、モノローグは詩的だし、ストーリーに入り込んで心が持ってかれてしまう話でした。寒原のペンネームがヨタカで、匡平が書き上げた小説が「よだかの恋人」と本作と一緒で。よだかってよだかの星からとったのかな?どうなのかな?夜空の星の描写や、星に願う描写、そして孤独な魂が見上げるあの星は宮沢賢治のよだかの星なんだろうか…?2人の孤独は、よだかの星のよだかの孤独に通じている気がするのは、考えすぎかなあ。

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salmon さん
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