イノセント ベル【コミックス版】
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イノセント ベル【コミックス版】

芥先生のオメガバースここに極まれり

2024年1月20日
最初に読んだ芥先生の作品がハイドランジアケージで、その後シークレットノートも読み、連載が始まった時に歓喜したイノセント ベル。完結まで長かったですが初の上下巻でたっぷりの読み応え。運命の番をロマンティックな扱いにせず、一度体を繋げたら発情期のたびに交わらないとホルモンの関係でΩがしぬという設定がポイントになり、辛い人生を送っていたΩのトトキとあまりパッとしないα朝陽の人生の確率論も相まって他とは毛色の違うドラマチックなオメガバースになっています。ハイドランジアケージから仕込まれてきた謎や伏線が回収されたり、また新しい伏線を発見してニヤリとしたり、シリーズとして一旦落ち着いた感はありますが、まだまだ描いてもらえる要素があるので、番外編とか更なる続編とか期待しています。
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