淫心 -身代わりオメガは愛に濡れる-【イラスト入り】
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淫心 -身代わりオメガは愛に濡れる-【イラスト入り】

高月紅葉/笠井あゆみ

王道シンデレラストーリーで読みやすい

ネタバレ
2024年1月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先生の作品は、有名シリーズ二作品を読めていないものの他作品を読んで「伏線の張り方が上手だな」と思っていました。人と人との関係性もセンスがあって、後々活きてくる陰謀なりどんでん返しなりに役立っている気がしたので、その辺も凄いと思いました。
タイトルからオメガバースと分かりますし、何やらやらし気な雰囲気がぷんぶんしますが、意外にも色んな意味で愛情深い素敵なお話でした。どちらかというと下衆寄りな二つ名を持つエドラントは、そっち(エ◯)に全振りのとんでもないヤツかと思われていたのに、真逆の、むしろオメガの尊厳を守るような真に立派な王であった事で、不遇だったゼファの全てが変わり出します。
オメガバースとしては王道でシンデレラストーリーと言えるかもしれません。そこに大小様々な伏線・展開があって、さらに美麗な笠井先生のイラストも加わって、素敵にキラキラな、でも程よい重みのある作品になっていて、評価が高いのも納得の1冊でした。
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