自惚れミイラとり【特装版★描き下ろしカラーマンガ&電子限定特典付き】
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自惚れミイラとり【特装版★描き下ろしカラーマンガ&電子限定特典付き】

中川カネ子

当て馬が嫌い…

ネタバレ
2024年1月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単話で買ってしまうくらいに本当に好きで、当て馬出た後の残り2話を敢えて買わず待望の単行本だったのです。が、通しで見ると、当て馬が出てきてからなんだかそっちと勇生がメインのようになってしまって、「あぁ、そうだった…当て馬ってのは出てくるとメインのどちらかの存在感なくなって、言動とかやりとりでも蔑ろにされたりするから当て馬嫌いなんだった…」って自分の好き嫌いを諸に思い出しちゃうような感覚があり、好きだった作品のはすが読後はそうでもないような気持ちになってて複雑でした。展開としても、勇生がはる先輩に何の説明もせず突き放すようなことばかりしていて、普通に雨宮くんヤバいことばっかり言ってる奴だから狙われてる本人に何も言わないっていう選択肢が理解出来なくて…。自分が先輩を取られたくないという感情以前に、何かされないよう本人に注意しておいてあげないと本人が身を守れないよね…はる先輩が忠告を信じないとかならまだしも…言ってあげないでどうやって守るんだよ、って思いました。こういう言葉足らず展開は鉄板かもしれませんが、好みじゃないのでイラッとしてしまいました。はる先輩については、当て馬登場でスパダリ感がなくなっていることに対する感想もありますが、私は逆に、何も言わない勇生の違和感に気付いて、話ししようって言ってくれて寄り添ってくれてたことに凄くスパダリだなって感じました。問題解決後に2人で話しをした際も、自分が見当違いな心配してて悪かったみたいに言ってて…第三者目線でははる先輩悪くないのにそうやって自分のこと振り返って謝れる所が凄いと思いました。寄り添いを突っぱねたのは勇生だったのに、はる先輩ほんと懐でかくなってる。ということで、2巻はずっと状況が分からずに蚊帳の外状態でいたはる先輩がとにかく不憫だったので、1巻までなら⭐5、2巻のしつこい当て馬と勇生には⭐1、はる先輩の優しさに⭐5って感じでした。
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