このレビューはネタバレを含みます▼
ホラーというよりスピリチュアル強めな二話ですが、こちらも大好きです。
「白眼子」は、見えぬものを視る盲目の男のこと。
戦災孤児の少女がそんな異能の持ち主と、不思議な縁で出会い共に暮らし別れ、成長すれば人並みの生活も得て数奇な人生を送る話。主人公の人生色々が詰まっており、まさに “禍福は糾える縄の如し” でした。
彼女達が織り上げた絆のお陰か、喪失を得ても晴々した読後感で余韻が温かい。
「二日月」は、陰気な自称巫女転校生の嫌がらせと戦う快活な女子高生の話。
現実問題への逃避として霊的パワーに傾倒する人間の事に言及していて…自分の職場にも信捧者が居るので変に共感してしまいました。関わりたくないのに何故か寄って来るんですよ…ブルル。