このレビューはネタバレを含みます▼
クール上司×ワンコ部下、よく見る設定では有りますが、上司の剣崎の愛がとっても良い。厳しい上司として登場しますが、真中に厳しくしていたのは愛情から。母子家庭で頑張って大学を卒業し、入社してきた真中。彼がダメ上司の元で足踏みさせられていた時間を、自分の元で取り戻してあげようとしていたのが、剣崎の厳しさでした。BL的本筋ではないところですが、良い上司だと思うし、愛情のかけ方を間違って無いと、評価が爆上がりしました。
仕事でしごかれつつ、実家の経済的事情で、上司の家に同居させてもらっている真中。剣崎は、職場でも家でも恐縮するほど完璧です。もともと出来る男なんでしょうが、下心と純愛込みで尽くしてますね。身体もほぐしながら、厳しい上司のホンネがだんだん明かされていくと、部下の本能的に求めてるものもはっきりしていく。つまり、相性抜群だったと言うことですよね。褒めて伸ばされたいイマドキ男子、最初から飴と鞭を上手に使い分けてたら、早くくっついてたんでしょう。鞭と鞭から、飴と鞭へ、そして飴と飴だらけに…。
絵もキレイで、しっかりエロい。年上上司は攻めの方が好きなので、ストーリーも好みでした。真中には伝わってないけど、読者には分かる、時々見せる年上上司のジェラシーは、年上攻め好きにはたまりませんでした。ただ、欲を言えば、最後まで致したのが描き下ろし…ではなく、本編で見たかったなあ。最高潮だった本編の最後がここかぁと思ってしまいました。もちろん、描き下ろしは、とっても良かったです。
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