天智と天武-新説・日本書紀-
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天智と天武-新説・日本書紀-

中村真理子/園村昌弘

新説中大兄皇子(メンヘラ)

ネタバレ
2024年1月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 年末の3巻無料に釣られて読み始め、講談社半額に背中を押され、全巻購入しました。安定感抜群のイケメン大海人皇子(実はしたたか)の絵に惹かれた所も大きいです。(途中に挟まれる鵲とのコミカルなシーンが好き。)一方目付きの悪い吊り目中大兄皇子に最初は驚きましたが、段々ハマっていきました。これが漫画内の額田王の心理と同じか。やっぱり子供の時の愛情不足は尾を引くのだなー。その愛憎を軸に話が進むので感情移入してだいぶ切なくなり、中大兄皇子のイメージがだいぶメンヘラになってしまったので読み終わった後に実際の政策を調べたりしました。(歴史は勝者が作ると言っても正史とどう違うか、この漫画がどの説を元に作られたお話なのかは理解しておきたいな、と思い。でも)漫画のお陰で飛鳥時代が鮮やかに迫ってきて調べ始めたりして談山など聖地巡礼したくなりました。
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