この美しい愛を捧げたい ~王とオメガと王子の物語~【特別版】(イラスト付き)
華藤えれな/八千代ハル
このレビューはネタバレを含みます▼
えれな先生の作品の中でも「秘密の子」が超ーーーお気に入りで、他にも「カーストオメガ」「くるみパイ」(略しててすみません)といった、オメガのママが逆境の中でも健気にベビーを育むお話に涙腺がゆるみっぱなしで(涙)こちらも表紙とタイトルでビビっときて♪だ、だけど…なんと…ニコは…オメガじゃなかった???ミカリスを救うため、ミカリスの産みの親の身分証を使い、オメガだと第二性を偽って隣国へ亡命したニコ。この国では常に身分証を持たされ、そこには日本の戸籍みたいな記録がつけられていて、どこでどんな仕事をしていたのか、家族の状況まで書かれている。なんかマイナンバーカードみたいな制度。その身分証のおかげで過去を隠すことができない。そんな中でオメガだと偽る身分詐称は大罪。バレたらどんな罰を受けるかもわからないのに…。冒頭で必死にニコを探すレヴァンの姿に、どうか誤解を解いて結ばれて!と願うような気持ちで、早くはやくーーって感じに読みました(笑)攻め(レヴァン)と受け(ニコ)それぞれの視点で交互にお話が進みます。ベータの修道士だったニコが大罪を犯してまで護ろうとしたもの。丁寧に描かれた前半に比べたら、確かに後半は若干駆け足な印象があるかな?本編にえちシーンがあまりないので、そういうのを求めちゃうと物足りなさはあるかもしれませんが、ハピエン大好きな方にオススメです♪
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