このレビューはネタバレを含みます▼
鬼市から始まり どんどんと元となる部分へと回想は続き、いいようのない、苦しさが増し増しでした。鬼市編は花城との関係等で刻みよく展開され、回想のきっかけからの回想展開は深く重く心苦しくなりました。どの世の中でも変わりない立場が違えば全て理にかなっているという事。全て丸くはいかない事ら、ただ幼き頃から陰ながら、時に助ける距離に寄り添いながら、慕い、守るという忠誠心の信徒…紅紅…かげながらのいつも日陰から支えてる姿や動向が、優しくもあり、切なくもあり、いいあらわせない感情になりました。 読み終わり、小さき彼を思うと、謝怜に対し、色々推察する癖に、日陰の彼の事は少し考えればわかるのに……一言言うなれば、鈍感なんだからーって言いたくなる…でもそこまで回らないのはわかるけど、仲間にしていたら、かろうじて少しでも手を借りれたのかな。年齢、嫉妬でテイよく追い出されてしまったし、居て逆に災いを小さな彼のせいにされても悲しさが増すので、年齢的にも手が届かないという年代ということで陰ながらでよかったのかもしれないですね。いいしれない悲しさが込み上げました。