このレビューはネタバレを含みます▼
運悪く(身の潔白を証明する)証拠を何の気無しに捨ててしまったが為に、上司の陰謀により冤罪で島流し(離島にとばされたので、ある意味文字通り)になってしまった永田店長。そこからは人生諦めモードで流されるままに日々を過ごしていた彼の元へ突然現れた百瀬。多少ヨレッと感はあるけど常識的な永田と、出会い以降、見た目・言動・行動あらゆるものがユルユルな百瀬とは、正反対という同じ土俵・指標で計れるものではない、そもそも異質&相反するタイプで何をしても面白かったです。改めて真面目×(不真面目ではないけど)ユルユルの組み合わせは奥深いと思いました。
ただ…私の我儘というレベルで、百瀬が逃げてきた理由が消化しきれませんでした。百瀬に裏事情があるのは分かっていましたが、もっとこうクズっぽい内容で命の危機まではない案件を予想していました。でも事実はヤバイ方面の話で…その手(ヤク◯)の人達というのは、私が読んだ中では漫画にはソフトな設定もありますが小説ではほぼないですし、漫画でも少数派だと思います。なので、簡単に逃げられない気もするし、ましてや探し出されて無事というのも…と思ってしまいました。