熱烈求婚してきた旦那様は私のことだけお忘れのようです【完全版】
那須のじか/堀越有紗
このレビューはネタバレを含みます▼
ストーリー自体は面白いのですが、ヒーローの言動の節々に自己中な性格が現れていて、オレ様系なストーリーが好きな人でないとちょっと幻滅するかも。
まず、記憶喪失直後に妻であるヒロインに「他に愛する人がいるのにお前と結婚するはずない」とか、かなり傷つく発言した癖に、記憶が戻っていない段階からヒロインに手を出すし(じゃあ偽の証拠と共に他の女性が妻だと言われたら、その女性を「お前は俺の妻だろう?」って言って抱くんですか?)、記憶が戻ってからも、すぐにヒロインには伝えないからヒロインは不安な気持ちのままだし、記憶喪失直後の失言を撤回も反省も謝罪もせずに、「終わりよければ全て良しだな」って、それはヒロインが言う分にはOKでも、お前が言うなー!と言いたくなりますね。
ストーリー的に煽りが必要だからという理由は分かりつつも、ヒーローがヒロインを大事に想ったり労る描写が全く見られないので、終始共感できないまま、ヒロインに「他にいい人いるからソイツはやめときな」と言いたくなりました。
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