みだらな猫は愛に酔いしれる【電子限定描き下ろし付き】
嶋二
このレビューはネタバレを含みます▼
『みだ猫』シリーズ６作目。あとがきで作者さんが「あまみけはこれで一区切り」と言われていて、１作目から天野とミケちゃんを見守ってきた者としては正直言って物足りない。
付き合って１年目の記念に旅行に行こうという話からなぜか配送業者の親睦会のようなグループ旅行になり、穂刈は相変わらずの嫌味と不用意な発言でムカつかせるし、繁忙期の応援でミケちゃんは他営業所の応援に１ヶ月も天野と離れることになるし、その後の甘々で幸せな二人が見られるとしても、イライラとモヤモヤで楽しさが半減。
それでも、７作目が読めるなら次を楽しみに待てたけれど、次は佐久間が主人公のようでガッカリ。本作の流れから佐久間の相手が穂刈だったら嫌だなぁ。
クズだった天野が頼りがいのある男に成長し、ネガティブで自己肯定感の低かったミケちゃんが強く前向きに変わっていく姿を見られるのが楽しみだったから一区切りは本当に悲しい。
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