過去はささやく
」のレビュー

過去はささやく

花津美子/アン・メイザー

原作・原題よりもBestだと思う内容です👍

2024年2月1日
DVは幼子の脳に損傷を与えるという、また衝動性が高くキレやすいともいわれるがこれは遺伝のなせるわざとも考えられる。実母に捨てられたヒロインは血の繋がらない養父からDVされていたのに関わらず教師になっている。脳への損傷は最低限に抑えられたようだ。引き取られた家庭の養母との関係は安定、その養母の息子も離れて暮らしているらしいが、母の介護をするために引き取って暮らすという。養母の娘との関係は悪そうだがお互いにアンタッチャブルで距離を置いている。現在の環境は安定しているが、ヒロインには自分の場所という感覚が薄く、淡々と生きている。意外にも実母は短い間う~んと優しく育児していたのではないだろうか。それは実母の母と兄の優しさが証明している。実母は「捨てた」という負い目からか、また覚悟なのかヒロインに対して全く愛情を示さない。ある意味なかなかの「演技者」だと私的に思う。ともかくヒロインとヒーローが幸せになってよかった。現実にDVなどの境遇にあった人たちが再生することを願っている。
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