あのキスを辿って【単行本版】
」のレビュー

あのキスを辿って【単行本版】

戸崎映

罰ゲームのキスから6年後に始まる恋

ネタバレ
2024年2月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 廃校を利用したゲストハウスで働く20歳の佐巻孝汰は、6年前中学生の時に罰ゲームで男同士キスをさせられたことで自分がゲイだと気づきました。ファーストキスで感情が溢れて泣いてしまった孝汰はホモだと皆に揶揄われ、キスの相手の井上千鶴はその後すぐに転校してしまいます。白分のことが気持ち悪かったのだと罪悪感に苦しむ孝汰は、ゲイである自分からも恋をすることからも逃げ続けてきました。そんな孝汰の元に夏休みの短期バイトとして大学生になった千鶴がやって来ます。感情の読めない陰キャだった千鶴はカッコいい爽やかな青年になっており、突然の再会によるトラウマの再燃で過呼吸になりかけた孝汰を優しく抱きしめキスしてくるのでした。色んなことから山奥のゲストハウスにまで逃げてきた孝汰と、孝汰を追いかけてきたと言う千鶴との関係がリスタートします。中学生の幼さを残した孝汰の涙目が可愛らしく、大人になってからの泣き顔もとってもキュートです。傷つけられるのが怖くて自分で自分を傷つけてきた孝汰を千鶴が解放する救済BLは、エロシーンでのミニキャラな二人も良きでした。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!