后宮のオメガ
」のレビュー

后宮のオメガ

露久ふみ

絵巻のような、映画のような

ネタバレ
2024年2月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公、王后イリヤはオメガ。オメガバースだけど、オメガバースにありがちな嫌な展開はない。また、ヒートで苦しむシーンもない。13位の王子であるイリヤが嫁いだハヌの王様は即位間もない少年王のハーリド。二人は惹かれ合うも、兄の反乱により引き離されてしまう。互いに死んだと思いながら、国を立て直そうと奔走する。内乱が続き、荒れ果てるハヌ。やがて時は満ちて、二人は再び出会い、国を取り戻す。エチはほぼなく、最後の最後に濃厚なのがあるだけで、それが好きな人には物足りないかもしれません。でも、絵もきれいで、イリヤは美しく、作画もしっかりしていて、話も面白い。一本の映画のようにストーリーを楽しめるので、ストーリー性重視の方にはおすすめしたい。イリヤとハーリドの関係性もまた良い。まるで運命の番のような二人の深いつながりが、静かなやり取りの中からもかんじられ、しばらく読み返すことは必至ですね~
3巻が出ました!ロス感を残して2巻完結でも良かったかな~とも思いますが、2人のその後とイリヤの幸せな展開が感動的だったので、良かったです。今回は番なのでイチャイチャシーン多めで、それもなんか幸せでした。また、前の巻から読み返してしまいました!何度読んでも秀逸です。父王もイリヤに似ているのかも。
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