進撃の巨人
」のレビュー

進撃の巨人

諫山創

今さらですが(笑)

2024年2月5日
消えない、一生ものの傷をありがとう!

2012年にハマって以降、ずっと追いかけてきました。レビュー書いてないなーと思って、でも今さらなんですが書いてみます(めちゃ簡略で)

巨人のグロさ、醜さは人間の内面にあるモノだと思いました。
エレンがなぜ、あのような凶行を犯したのかを問うのは、現実世界での差別や戦争に至った理由を問うことと同じな気がします。
壁の中で自由を夢見た少年は、最後には自由の奴隷であったことに気づく。
自由を夢見て、名誉マーレ人になりたかったライナーたちマーレ側の戦士たちも多かれ少なかれ同じところがあると思います。

自由の為に戦う。戦わなければ勝てない、生き残れない。
そうやって戦い続けた結果が地鳴らしであったことは、最大の皮肉にも思えます。
自由という大義の元で何千、何万人以上の人々が死ぬ現実世界にも通じるものがある。
大義や正義は、相手側にとっては悪でしかない。
これは、人間のもっとも汚い面と美しい面の両方を描く挑戦的で、かつ大作です。

願わくば、現実世界でこのような結末を迎えないことを祈ります。


あと!私は10年と言わず一生引きずるからな!エレン!!
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!