限りある夢 魔術師が愛した人造人間
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限りある夢 魔術師が愛した人造人間

八谷響/逆月酒乱

ひたすら重い〜

ネタバレ
2024年2月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 科学と魔術の融合で、不老不死の薬を作り出した、魔術師一族のフランツ。その薬を投与した実験体の人造人間は、本来数年の寿命しかないところを薬を投与したことで青年の姿で成長が止まり、不老不死に。あらゆる知識を吸収し知能も得て会話もできるようになると、感情がないはずの人造人間が、なぜかフランツへ愛情表現をするように。実験体に愛を向けられることを恐れて、フランツは実験体を置き去りにして逃げ出す。どうやってかフランツを追って、研究所までやってきた実験体と再会したフランツは…。前半はフランツの葛藤というか心象風景の描写が長くて。ミニシアターで上映されるタイプの映画の脚本を読んでるような印象でした。実験体へ名付ける場面は…もう少しなんとかならなかったかな。そして後半は、新たな課題と向き合うことに。スポンサーあっての研究だから、スポンサーの意向に逆らえない。フランツはずーっとずーっと恐れ続けてる。倫理観みたいなものとも戦ってる。だからなのか、全編通して重〜いです。
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