空っぽ聖女として捨てられたはずが、嫁ぎ先の皇帝陛下に溺愛されています
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空っぽ聖女として捨てられたはずが、嫁ぎ先の皇帝陛下に溺愛されています

小山るんち/琴子

さようならヒロイン

ネタバレ
2024年2月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 綺麗な絵に惹かれて読んでみました。読んでびっくり。ヒロイン・ティアナは1話の終わりで退場。そこからは前世の記憶という名の乗っ取りで、ヒロインの座はエルセに奪われてしまいました。『ティアナ』の頑張りを見たかったのに。

しかも、つい応援したくなってしまうティアナと違って、エルセは表情も口調も態度も勝気。悪者大聖女シルヴィアと何が違うの?ヒロインとしては全く惹かれない。

まぁ、冒頭で17年前に亡くなったであろうエルセに想いを馳せている皇帝を見て「まさか……」と思ったけれど。2話前半でリタイアした私には分からないが、17歳のティアナに対し、この2人は何歳設定だったんだろう。エルセを想いながら17歳の無能聖女を皇妃にしようとする皇帝もイヤだ。

とにかく、この話は初めに『ティアナ』へ感情移入をさせた時点で失敗だと思う。単なる転生モノを見たい読者にはいいが、物語を読みたい人には不評だろう。あーあ、ティアナ、帰ってこないかなぁ。
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