イノセント ベル【コミックス版】
」のレビュー

イノセント ベル【コミックス版】

ドラマティック盛り盛りの運命の番

ネタバレ
2024年2月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小野塚朝陽は両親ともαの医師で自身もαですが、志の高すぎる両親の借金から、所属する研究所をバックアップする天宮財閥の令嬢に婿入りします。朝陽はΩを無料で診る父の診療所で岡止々岐と出逢った途端に、お互い理性がトんで番ってしまいます。運命の番ではないかと朝陽は考え調べると、運命の番は一度交わってしまうと発情期の度に交わらなければΩが死に至ると知ります。妻に瑕疵はなくお金のかかる医学生の妹もいて、朝陽は良心の呵責に苦しみながらも発情期ごとに置き屋街で暮らす止々岐の元に通うのでした。ある日止々岐は雨の中じっとしゃがんでいる少年を見つけて連れ帰り、ヨヒラと名付けて一緒に暮らすようになります。朝陽は発情期以外にも訪れるようになり3人で穏やかに過ごすのですが、やがて朝陽の妻の知るところとなり、止々岐はヨヒラを残して姿を消すのでした。『ハイドランジアケージ』の雨情が朝陽の妻の甥として登場し、ヨヒラとの仲睦まじい様子を見せます。また雨情の弟•快晴と止々岐の実家に繋がる小枝は『シークレットノート』で主役を務めています。過酷な過去を背負う止々岐と運命に翻弄される朝陽が、身体だけの関係から家族に、そして恋人としての幸せを手に入れるまでのドラマティックでスリリングなお話です。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!