悪役令息の七日間
」のレビュー

悪役令息の七日間

瑠璃川ピロー/瓜うりた

悪役令息らしさ損なわず堪能できるのは貴重

2024年2月8日
悪役令息に転生して断罪までに前世の善人チートを発揮して回避していく……。ありがちありがちー。
そんなの全く無いです。悪役令息は悪役令息のまんま、断罪も違う形であるものもしっかりあります。悪役令息らしい、悪人の気質を残しつつD-7から奮闘してます。
そこが痛快!!

断罪回避までのストーリーとその後隣国へ逃げて同製作会社の別ゲームストーリーに絡む2部構成。でもしっかり繋がっています。


そしてしっかり艶めいて悪の華と最強わんこ従者が無双してます。要所要所引いてしまう程『悪』です。転生だからユリシーズの気質自体が悪性が強く生まれ、育っている。考えてみれば当たり前のこと。前世を思い出したからといって全く人格の違う別人になるわけじゃ無い。そこは2つ目の話の方でも発揮されてます。

自分が1番大事で必要なものだけをチョイスする。ユリシーズにとっては自分に100%忠実に作り上げたトリスタンだけとの優雅な(⇐これ大事)日常と未来。それさえ叶えられれば他の何が不幸になっても構わないんです。
トリスタンもユリシーズだけがこの世のすべて。

ホントに素晴らしい。ぜひともたくさんの人に読んでもらいたい。初作家さんでしたが、他の作品もあれば読んでみたいです。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!