死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)
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死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)

六つ花えいこ/秋鹿ユギリ

コミックからフライングして先読みに。

ネタバレ
2024年2月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ コミック化・成功例とコミックの方でレビューしてある方がいらしたのでフライング拝読にきました。

読んだ感想はコミックのイラストの方がヴィンセント、ミゲルなどの以下、登場人物達が総じてちゃんと個性的であり、親しみが湧きやすく魅力的であるということをしみじみ感じました。

こちらのイラストはイラストでいいのでしょうが、よく見かける今時の薄い線でさらっと描かれる、よくあるイラストという印象で、挿絵がちらほら目に入っても彼らの魅力があまり伝わってきません。申し訳ないですが活字で読む際に軽薄な印象にかんじました。

逆にあちら(コミック)の方がハリーポッターなどの読書経験があると益々親しみやすいのと、情景描写が小説内容に忠実・もしくはそれ以上の表現力でとても美しく胸熱で伝わってくる感動があります。

こちらの小説も、面白くコミックの中断している所からでもちゃんと読めましたが、正直言えば他の方々が酷評してあるようにミゲルやヤナ・アズラク以外の人物達(ハイデマリー等の脇役)のサブストーリーは大人の事情でページを埋めなくてはならなかったとかの理由でしょうが、本編と一緒に同梱すべきじゃ無かったように思います。

1巻からヴィンセント、ミゲル、ヤナとアズラクなどとオリアナの関係物語はとても波瀾万丈でそれこそ積み上げてきた複線複線からの回収的胸熱の物語で、オリアナが特待クラスで生きた二巡目の時のクラスメイトがターキーを始めとしてあまりにも純粋で素敵な人達だったので、

三巡目としてヴィンセントが生きる2巻から出てくる第2クラスのキャラたちは、少々軽薄ぎみで五月蠅く子供っぽく、やはり読者が感情移入出来るまでにはキャラが立っていなかったように思います。

それ故に、なんでこんなサブキャラたちの凡恋バナを胸熱ドラマ後にぶっ込むかな…温度急降下よ…という水をかけられたような気分になりました。正直、彼らのことはどうでもいいです…。まともに読んでません。

総じて3巻読んでみて、小説よりも遙かにコミックの方が面白いです。あちらでこちらの評価されない部分がうまくまとめて下さる事を期待します。
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